宮古島諸島固有亜種.大東諸島(北大東島,南大東島)には害虫駆除のため移入され,定着.
日本産ヒキガエルの中では小型である.
全体的に薄く明るい体色の個体が多く,オレンジ色がかって見える個体もいる.
個体差はあるが温和で,警戒心も薄い個体が多い.但し臆病な個体も一定数居り,一概には言えない.
ヒキガエル類の例に漏れず移動時は専ら歩行に頼るが,小柄なためかアズマヒキガエル等と比較すると跳躍することも多くアクティブであり,跳躍力もそれなりにある.
中国大陸を中心に広く分布するアジアヒキガエルの亜種の一つである.宮古島は生物層が比較的貧弱であり,そこに生息していることから,大陸産のアジアヒキガエルの亜種チュウカヒキガエルの人為移入という考え方もあるが,宮古島から有史以前のヒキガエル化石が発見されたことから,人為移入説は否定されつつある.
宮古島諸島の個体群は宮古島市自然環境保全条例により捕獲,採取,殺傷が禁止されているため,販売・飼育されているものはCB個体もしくは大東諸島の移入個体群のものである.